5月に入り、暖かな日が続く飯田からです。
飯田市に隣接する下條村の梨園では、花つけに向けた準備を行っています。
今回、花つけに向けて花粉採取作業を行いました。
花つけ作業とは、咲いている花に花粉を付けてあげる受粉作業のことです。
梨は自分の花粉では実ができない性質があるため、他の品種の花から花粉を採取します。
受粉樹から花を摘んだら葯(やく)採取機にかけます。
受粉樹とは、受粉のために花粉をとるための別品種の木のことです。
葯は植物のおしべにある花粉がつくられる部分です。
この機械にかけると花粉は機械の下の引き出しへ、花びら等のゴミは外に吐き出されます。
それでも細かいゴミは、花粉と一緒に入ってしまうのでふるいにかけます。
【ふるい前】
ふるいにかけても、細かいゴミが残っているので葯精選(やくせいせん)機にかけます。
これにかけると、花粉とゴミを完全に分けることが出来ます。
赤いものが花粉、黄色いものがゴミです。
大体コンテナ1杯で500gほど採取することが出来ます。
プレートに広げた花粉を、開葯(かいやく)機という温度と湿度を
管理してくれる機械に1日入れます。
開葯機に、1日入れておくと花粉が開いて黄色くなります。
花つけは、おいしい梨を作るに大事な作業になってくるので頑張ります。